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いいわけ

泣いているの?

- いいえ、目から汗が出ただけよ。

もしかして、恋に破れたのかな?

- ううん、新しい恋がしたくなっただけ。

新しい恋人は見つかった?

- 世界中に候補者がいて、選びきれないの。

あなたこそ、

仕事にあぶれたって聞いたわ。

- そうだね、他の人に譲ってあげたんだ。

なんか大きな手術したのでしょ?

- うん、取り替えてもらって新品になった。

もう、いい歳なんだから、気をつけなくっちゃ。

- もう、怖いものなんてなくなったよ、この歳になれば。

そういえば、

落ち葉って、なんだか可哀想だね。

- そんなことないわよ、やっと自由になれたんだから。

雨だ。神様が泣いてるのかな?

- 違うわ、恵みを与えてくださってるの。

ところで、

天国って本当にあるのかしら?

- 逆立ちしてごらん、さぁ、どっちが天国だい?

悪魔にだまされそうになったよ。

- 上の悪魔? それとも下の悪魔?

近ごろ、誰も信じられなくなってるんだ。

- あら、自分だけでも信じるべきよ?

生きていくのって、難しい。

- 難しく生きているからじゃないの?

息をするのが、苦しい。

- 息を止めると、もっと苦しいよ。

生き急いでいるのかな。

- 急いで生きてもいいじゃない。

詩を書いてるんだって?

- ううん、詩に書かされてるの。

しあわせ?

- たぶん。気のせいだと思うけど。

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可愛く見えるのよ

ぼんやりしているくらいが。

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momo

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意味がないよ。

周りと自分を見比べても。

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momo

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ありがとう。

一緒にいてくれて。

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momo

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背中見

丸い背中がふたつ。
色黒のと色白のと、
窓のところに座って
じぃーっと何かをみつめている。
くぅっくる、くぉっとる
きっとくるくる瞳が動いているのだろう
微かに首が右に左に揺れている。

兄弟の背中はいっそう丸く
色黒のと色白のと、
並んで風を眺めているのは
この瞬間、この一瞬に
限られたものではないのだけれど、
昨日のそれとはやっぱり違う
明日のそれともおそらく違う、
そんな気がするから、
この瞬間、この一瞬の
兄弟たちの後ろ姿に見入ってしまう。
くぅっくる、くぉっくる
毎朝どこからともなくやってくる
平和の使いを眺めている子は
狙っているのか、
学んでいるのか、
ガラスの向こうに広がる未知と
ガラスのこちらに閉じた道とを
見比べながら、
明日のことを考えているのだと
我が身に重ねて思うから、
ふたつの背中が愛おしく
ふたつの背中が空虚なものに
思えてしまう自分がいる。

丸く小さなふたつの背中が
見ているものは見えないけれど
丸くて小さなふたつの背中は
自分自身の背中なのだと
そう思いながらいつまでも
見守って眺めている。

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みんなと同じ

みんなこっちを向いているから、

私もこっちを向いているの。

ただそれだけ。

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momo

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だあれ

イロ目を使って


見てるの。

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momo

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音を失った家

目覚めると音がなかった。

いつもなら漬け物を切る包丁や

鍋にふたをする音とともに

脳に染みてくる味噌の香りがするはずなのだが。

もちろんテレビなど点いていないらしい。

たいていは時報を告げる朝の番組が目覚まし代わりになってくれるのだが。

はて、誰もいないのかしら。

少し気持ち悪くなって静かに寝床を離れ、台所に向かう。

そこに妻はいた。

いつも通りに朝餉を作っているようなのだが、不思議と音がしない。

音がないだけで、味噌の香りも漂わないのが奇妙だ。

おはよう、と声をかけようとするのだが、口を開いても声がない。

あう、あう、と何度か試してみてから、声を出すことをあきらめる。

まぁ、静かな朝というのもたまにはよいではないか。

食卓に並べられた茶碗に盛られた飯と、湯気立つ汁碗。

色がない。

音がなくなると、色もなくなるのか。

餌を終えた愛犬が足下にやって来てわんと吠える。

いや吠えるように口を開けたのだが、声はない。

どうなっているのだ。もしや、耳がどうかなったのか。

最近流行の突発性なんとかという病かもしれない。

試しに手を叩くか箸で椀を弾くかして音を試してみようとして止めた。

もし、それで音がしなかったら、と思うと自分の病が発覚する気がして怖くなったのだ。

ずっと背中を見せていた妻が、仕事を終えてようやくこちらに顔を向けた。

表情のない顔。

生気を失った目。

能面のような額。

なにより驚いたのは、妻の顔には口がなかった。

音のない世界。

というよりは会話を失った家。

昨夜、ここでなにが起きたのかを、ようやく思い出していた。

momo

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オオ!

ソラみよ。

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momo

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ね、このやろう。

仲がいいから

喧嘩する。

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momo

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上を向いてばかりは

歩けなくなってる、このごろ。

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momo

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妖   月

 

朧月というのだろうか、

墨汁をぶちまけたような空に

煤けた雲が浮き沈み

ちぎれた綿雲の合い間に

部分を覗かせる橙の顔。

夜半にこだまする声は狼のはずもなく

さらさらと街路樹を揺らす風が頬を撫でる。

停留所の看板は揺るぎなく。

バスが来る。

ただひとり深夜の匣に踏み入れる。

夜空に貼り付けられたまま

先を急ぐ躯体の透明なガラス越しに

いつまでも見下ろし続ける妖しの月は

建物の影に身を潜めてはまた現れて。

どこまでもどこまでも追いかけてくるのは

すべて知っているぞと言わんがばかりに

悪事の数を数えている。

二百円の道のりを追って来てなを、

ただ歩く坂道までも覗き降ろして

まだわからんのか、

お前は、お前は。

見上げれば家族の窓。

その窓の中をも覗き見ながら

そこか、そこか、知っているぞ。

十八年前のある夜。

早朝、大地が割れて、世間が揺れたとき。

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